大阪府岸和田市に事務所があり、大阪府阪南市に住む女性行政書士です。各種許認可手続、相続・遺言の手続、離婚手続のサポートを行っています。

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3月20日(水)、FPさんに向けて「放課後等デイサービス」のセミナー講師を務めました。

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3月20日(水)、つかえるFP梅田SG第27回勉強会におきまして、
「放課後等デイサービスの概要と開設手順」という講義をさせていただきました。

このところ、放課後等デイサービスのお話をさせていただくことが増えてきました。
障害福祉サービスのお仕事に力を入れている私にとって、大変ありがたく、また勉強にもなる貴重な機会をいただきました。
今回はFPの皆様に、1時間半の講義をさせていただきました。
FPの皆様も広くいろいろな知識を持っておられますが、なかなか放課後等デイサービスという言葉を聞いたことがないとのことでしたし、また、講義の時間も1時間半と、今までで最も長かったので、それを踏まえて準備をいたしました。
さらに、今回の講義は梅田にある、大阪市立生涯学習センターで行われました。
この、梅田という地も初めてのことでしたので、いつも以上に緊張して臨みました。

放課後等デイサービスは、障がいを持った子供たちが、学校が終わったあとや土曜・祝日、夏休みなどに過ごす、「障がい児の学童保育」とも呼ばれる施設であるとお話ししました。
まずはこうご説明すると、イメージがわきやすいと思うからです。

しかし、学童保育との違いは、「障害福祉サービス」のうちの一つであること。
つまり、1人1人に個別支援計画を作成し、それに基づいて支援を行い、
少なくとも6ヶ月に1回はそれを見直して、必要があればその計画を変更していくシステムです。
ここが学童保育との違いです。
その支援の仕方にもいろいろあり、それがその施設の特徴にもなっていきます。


特色ある支援の仕方というのがその施設のコンセプトになるので、
だからいろいろなタイプの放課後デイがあるのです。

通ってくるのは障がいのあるお子さんですが、では「障がい児」でないと通えないのか?というと、実はそうではありません。

「障がい児」というのは、児童福祉法によると、
・身体に障害のある児童
・知的障害のある児童
・精神に障害のある児童(発達障害者支援法に規定する発達障害児を含む。)
・難病である児童
ですが、障害者手帳や療育手帳がなくても、「障害福祉サービス受給者証」があれば、放課後等デイサービスに通うことが出来ます。というのも、子供は成長に伴って障がいの様子も変わる可能性もありますし、
親御さんとしても、何か気になることがあっても、
それが即障がいとは受け入れられない、という気持ちもあるため、障害者手帳や療育手帳を取得していないお子さんもいるのです。

そんな子であっても、やはり放課後デイで楽しく過ごして欲しい、
支援を受けたいということであれば、市役所に相談の上、受給者証を受け取り、
通うことが出来るのです。
また、放課後等デイサービスは、運営をするために行政庁から「指定」を受けなければならないので、
設備・人員基準が決まっていて、それを揃えないと営業できません。
いつも建物について説明をするのですが、法律を守っていることは当然として、
それを証明するために、確認済証や検査済証が必要なのです。

しかし、特に大阪の南のほうでは、検査済証のない物件も多く、検査済証がなくても指定は通るものの、
書類を揃えたりいろいろなところで確認を取らなければならず、負担が大きいのです。
出来れば検査済証のある物件をお薦めしています。
そして、消防法も遵守しなければなりません。
避難誘導灯や消火器など、消防設備が必要ですし、放課後デイが入っていることで、
そのビル全体の消防設備に関わってくることもあります。
十分な確認と準備が必要です。

また、建物の中の基準として、通ってくる子供たちの人数によって面積の下限が定められていること、
求められる設備にはどういうものがあるか、
その理由もしっかりあるのです。
子供たちが通う施設なので、採光、換気にも十分に配慮しなければなりません。
特に窓については、採光・換気ももちろんのこと、いざというときの避難路にもなるわけです。
消防署の検査の時には、窓の位置や大きさも測っていました。
そう考えると、地下室だったり、窓が小さく少ない物件はあまりお薦めできません。

そのほかにも、トイレは広い方が望ましい、人数が多いので複数あることが望ましい、という設備が多いのです。
子供の特性を考えるとその方がいいですし、通わせる親御さんもその方が安心するということもあります。

人員の基準も厳しく定められています。

「個別支援計画」を定め、親御さんへの助言をし、職員の指導にも関わるのが
「児童発達支援管理責任者」という職員です。
「児発管」といいます。

この「児発管」はこれだけの仕事をするわけですから、誰でもいいというわけではありません。
障がい者や障がい児、児童に関して相談支援や直接支援の実務経験があって、
一定の資格などをお持ちの方で、
児発管になるための研修を受けていないと、認められないのです。
そのほか、直接子供たちの支援をするのは、保育士さんや児童指導員など、
こちらも資格のある方である必要があります。
もちろん最低限の人数も決まっていますし、当然、
子供たちがいる時間帯に勤務してもらわなければなりません。
このような基準を満たして子供たちの支援をしているのですが、
それだけではなく、各施設で特色ある活動を行っています。
そのために、そのコンセプトに合うような物件を探し、その支援が出来るような職員を
揃えている、ということになります。

私が指定申請のお手伝いをする上で、一番苦労するのは物件についてです。
気に入った立地・間取りであっても、市街化調整区域であったために
手続に時間がかかり、断念したこともありましたし、
検査済証がないことで、確認や証明のために手間がかかったこともありました。

また、家主さんの理解が得られにくいということもありました。
普通に暮らすだけだったら必要ない消防工事をする必要があること、
子供たちが通ってくる施設なので、周辺住民の理解が得られにくいということもあります。
どうしても、その特性上、静かな施設というわけには行きません。
人数も多いときは十数人、子供たちが毎日通ってくるので、声が聞こえてくることもあります。
そして、障害の特性として、大きな声を出す子もいるし、パニックを起こすこともあります。
子供たちが来る時間や、帰る時間には、送迎がないところは親御さんたちが迎えに来て、
その時間には車がたくさん来て道が通りにくくなったりすることもるでしょう。
送迎があるところであれば、毎日ある時間になったら子供たちが外に出てきてガヤガヤして・・ということもあるかもしれません。
そこについては、まず事業者が家主さんにも地域にもきちんと説明し、理解してもらう必要があります。

でも、違う面から見れば、小学校1年生から高校3年生までが通う施設なので、気に入ったらずっとそこに通い続けます。
なので、放課後デイは一度開設したら、滅多に閉店したり移転したりはしないのです。
通ってくるお子さんとしても、急になくなってしまったら困る施設だからです。
ですから、一度契約したら長期間にわたって収入を得られる施設でもあります。
そこを理解していただきたいのです。

FPさんの中には、不動産関係のお仕事をしている方もいらっしゃると思います。
不動産活用の一つとして、放課後等デイサービスというのも考えていただきたいです。

私は行政書士として、この放課後等デイサービスについてお手伝いしているわけですが、指定申請だけでなく、開設後もいろいろな手続があります。
そして、最近は大きな制度改正が毎年行われていますので、
手続も煩雑になり、
それに関する仕事も多いです。

特に人員基準は厳しいですし、報酬改定があったことで、思うような入ではなくなったという施設も多いです。
環境を整えれば、基本報酬のほかにいろいろな加算を取ることが出来るようになりますが、
反対に何かが欠けると減算となり、お金を国に返さないといけないという状況も出てきてしまいます。
そういったことにならないよう、加算の取り方で間違えないように、
また、減算にならないような運営をするように、アドバイスをしていくことも必要だとお話ししました。

放課後等デイサービスについて、初めて聞いたという受講者さんが多かったのですが、
皆さん真剣に聞いてくださり、いろいろな質問をいただきました。
利用料の1割が自己負担、残りの9割は税金とのことだが、その財源はどうなっているのか。
という質問がありました。
非常に厳しい質問でして、恥ずかしながら答えることができませんでした。
これは、国1/2、都道府県1/4、市町村1/4の負担となっています。
ここでまた一つ勉強になりました。
知らないことを知ることができた、という勉強でもありますが、
それ以上に、私は今まで全く意識が向いていなかったのだと、認識させられました。
今まで、財源についての質問はいただいたことがなく、私もなんとなくしか理解していなかったので、
確かに制度を理解する上ではとても重要なことです。

皆さんに講義をいたしましたが、私自身も大変勉強になるいい時間を過ごすことが出来ました。
最後になりましたが、今回お話をいただきました「つかえるFP梅田SG」様、貴重な機会をいただきましてありがとうございました。
1時間半も講義をするのが初めてで、これだけ話せるかどうかがまず不安だったのですが、
なんとか務めることが出来ました。
お役に立てたのであれば幸いです。
今回も副所長が写真を撮ってくれましたし、
いつものように本番前の緊張をほぐすためたくさん話を聞いてくれました。
また、今回の講義ではすこしだけ板書をしたのですが、これも副所長のアドバイスによるものです。
ホワイトボードに書いて説明することによって落ち着きを取り戻したということもありました。
今回もサポートありがとうございました。またこのような機会をいただけますように、これからも精進いたします。
本当にありがとうございました。

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