大阪府岸和田市に事務所があり、大阪府阪南市に住む女性行政書士です。各種許認可手続、相続・遺言の手続、離婚手続のサポートを行っています。

MENU

12月13日(木)、「放課後等デイサービス」のセミナーを行いました。

  • HOME »
  • 12月13日(木)、「放課後等デイサービス」のセミナーを行いました。

12月13日、日本FP協会のSG(スタディ・グループ)「SG LET’S OSAKA」で、講義をいたしました。
「空いているいる不動産を放課後等デイサービス等として活用する際の手続き一般について」というタイトルで、「放課後等デイサービス」についてお話をさせていただきました。

私の仕事の大きな柱の一つとして、この「放課後等デイサービス」の指定申請のお手伝いをさせていただいております。
今回の講義では、この放課後デイについて、どんな施設なのか、指定申請の流れ、建物や人員の基準、理解していただきたいことなどをお話ししました。
「SG LET’S OSAKA」の皆さんは真剣に聞いて下さいました。
私も長いこと、この放課後等デイサービスについては、開設、指定申請、各種加算や変更の手続等、許認可業務の中でも特に力を入れてやってきましたが、
多くの方に放課後デイについて知っていただけたことが、とても喜ばしいことでした。
また、制度そのものを再確認し、「放課後等デイサービスとはなんぞや???」というところから、
きちんと振り返り確認することもできて良かったです。

まず、「放課後等デイサービス」とはいったいどういう施設なのでしょうか。
これは、児童福祉法に規定されている「障害児通所支援」のうちのひとつで、
小学校1年生~高校3年生までの障がい児が、放課後に過ごす場所です。
「障がい児の学童保育」だと思っていただければわかりやすいです。

「放課後等デイサービス」というのが長いので、略して「放デ」「放デイ」「放課後デイ」などと言われます。
放課後等の「等」とついていますが、これは土・日・祝日・夏休みなど、学校に行っていない時間のことを指します。
学校が終わった後だけでなく、長期休みの時にも、ここに通って楽しく過ごすことができます。
お住まいの町の中にも、この施設はあるはずです。
大阪府下には約1300か所の放デがあります。
この施設を開設するには、「指定」を受けなければなりませんが、
この指定権者は、大阪市内の施設であれば大阪、堺市内の施設であれば堺市、その他の市町村であれば大阪府となっています。

では、この施設に通う子供たちは、どのような子供たちなのでしょうか。
「障がい児の学童保育」というくらいなので、もちろん障がいのある子どもたちが通ってきます。
つまり、身体に障害のある児童、知的障害のある児童、精神に障害のある児童(発達障害者支援法に規定する発達障害児を含む。)または難病である児童が通ってきます。
しかし、それだけではありません。
障がい者手帳や療育手帳を持っていない子たちも多くいます。
というのは、
・落ち着きがない、こだわりが強いなど、「何かが違う」ようだが、検査してみても知能に遅れはない
・親御さんとしては、まだ気持ちの面で「障がい児である」と受け入れられない
などの理由から、手帳を持っていない子も多いのです。
その場合でも、市役所で「受給者証」を発行してもらえば、放デを利用することができます。

そんな放デですが、いろいろなタイプがあります。
・ 施設内で楽しく遊ぶ
・ 公園などで楽しく遊ぶ
・ スポーツに力を入れる(体操教室に近いもの)
・ 音楽に力を入れる(音楽教室に近いもの)
・ 社会の中で人と関わる (買い物をする、ランチを食べに行く等)
・ 訓練して個人の能力を上げる (個別支援・個別療育)(塾に近いもの)
・ 利用者の年齢を分ける
などです。
このように、運営についてこだわりのある放デも多いので、それができる物件を選んでいるとも言えます。
もちろん、お子さんが通う施設なので、建物、人について、設置基準が厳しく決められています。
危険があってはいけないからです。
それを守ったうえで指定を受け、運営していく必要があります。

物件選びで大事なこと、留意事項というのは、
・各種法令に合致しているかどうか
・条例・規則上の設置基準に合致しているか
・合致させるためには改装工事、設備工事が必要
ということです。
それを守ったうえで、その施設でどんなことをやりたいか?によって、広さも設備も違ってきます。
ですので、事業所さんは、物件探しにとても時間をかけます。
やりたいことができる物件なのか、場所はどうなのか。
また、気に入った物件があったとしても、家主さんやご近所の方の理解を得ることがまたとても重要です。
改装工事が必要ですし、消防設備も必ず必要になります。また、退去の際には原状回復をしなければなりません。
そして、子供たちが何人も通ってきて楽しく過ごす場所ですので、やはり静かな施設であるとは言えない、という側面もあります。

どの許認可でも言えることですが、
「ひと・もの・かね」をそろえて初めて、お役所のお墨付きを得て営業ができるようになります。
放デについては、本当に、この「もの」つまり物件を準備することがとても大変です。
でも、逆に言うと、それだけのこだわりを持って建物を探しているので、多種多様な物件で需要があります。
また、一回開設するとめったに移転しない、閉店しないという特徴もあります。
放デイも需要が多く、通いたいというお子さん、通わせたいという親御さんも多いです。
障がいの特性や、親御さんの希望、お子さんも楽しい、合っていると思えば、そこにずっと通い続けたいと思いますから、
何らかの理由でそこがなくなってしまったら、通う場所がなくなってしまってとても困ってしまいます。
ですから、滅多なことでは、その放デがなくなることは考えにくいです。
つまり、長期にわたって、その建物で営業をし、家賃収入を得ることができるというメリットもあるのです。
そこを理解したうえで、空いている不動産の活用方法として、放課後等デイサービスを考えていただきたいです。

受講の皆さんはFPさんや不動産屋さん、税理士さんなど、いろいろなお仕事をしてらっしゃる方々でしたが、名前を聞いたことがあっても実際にどのような施設なのか初めて知ったという方、全く知らなかったという方、いろいろいらっしゃいました。

その中で、「どこに放デがあるのか、どうやって探しているのか。」という質問がありました。
放デ自体の数は多いのですが、探すにあたっては、HPなどで探すにしても、なかなか全部の施設がHPを持っているわけではありません。
「障害福祉サービス等情報公表システム」(WAM-NET)に登録している施設もありますが、まだまだ情報登録がそろっていません。
となると、お住まいの地域の市役所に行き、直接聞くというところから探し始めることになります。
市役所には事業所の情報が集約されているので、子ども家庭課・子育て支援課などに問い合わせて情報を得て、直接事業所に問い合わせるという流れが多いです。
また、通わせたい放デがお住まいの市とは別のところにある場合は、その施設がある市に問い合わせることになります。

「事業を始める際に大変なことは?」という質問については、やはり、物件探しが一番時間がかかるという答えになりました。
こだわりを持って探しているので、気に入った場所で気に入った間取り・大きさの物件を見つけるのにまず時間がかかり、また、見つかったとしても、法律のカベがあることもあります。
家主さんの理解を得るのが大変ということもあります。
普通に住むだけなら必要ない工事もありますし、子供たちが通うということに難色を示す方もいらっしゃいます。
それでも、需要が多いこと、長期間にわたって貸し出すことができること、などを理解していただき、前向きに考えていただけるように、FPの皆さんにも知っていただきたい、そのための講義であったということをしっかりお伝えしました。

放課後等デイサービスのお仕事は、私の中でもとても大事な業務で、長く深くかかわっているのですが、こうして講義をするのは初めてのことでした。
このような機会を与えて下さり、「SG LET’S OSAKA」さんには本当に感謝しております。
今後のますますの発展をお祈りしております。
また、私で良ければお話しいたしますのでお声かけ下さいませ。
行政書士としても、一人の母親としても、一人でも多くの方に「放課後等デイサービス」について知っていただき、地域の中で温かく迎え入れていただきたいと思っております。

今回も副所長である行政書士中村道彦がサポートしてくれたわけですが、そもそも、放課後等デイサービス業務を紹介してくれたのは中村でした。
当時まだまだ甘ちゃんだった私に、許認可とはどのようなものか、壁を乗り越えるということはどのようなことか、それを教えてくれた大事なきっかけになった出来事でありました。
今回準備しながら何度となくそのことを思い出し、当時の厳しさは今も変わらないですが、サポートしてくれる関係というのも変わっていないなと、実感した次第です。
これからももっと頑張っていこう、よりよい仕事をしていこうと心に誓いました。

まずはお電話でお問い合わせください。 TEL 072-423-8222 受付時間9:00~17:00(土・日・祝日除く)

  • メールでお問い合わせはこちら