大阪府岸和田市に事務所があり、大阪府阪南市に住む女性行政書士です。各種許認可手続、相続・遺言の手続、離婚手続のサポートを行っています。

MENU

第15回「コメダde勉強会&相談会」終了いたしました!

第15回「コメダde勉強会&相談会」が終了いたしました。
今回は、阪南市「まちゼミ」参加の勉強会でした。

今回のテーマは、「遺言 相続 2020~私たちの新しい民法~」。

遺言や相続に関しては、皆さん興味をお持ちの方も多いですし、それだけに、質問を受けることも多くあります。
自分が身内を送る側としても、また、いつかは自分が送られる側としても、必ずおこることなので、知っておいていただきたいことも多いです。
それだけに、このまちゼミ回の勉強会では、今までにも何回かお話ししてきました。
昨年も遺言書のことをお話ししましたが、それから今までの間に、遺言や相続に関する法律が改正され、施行になったことがいくつかあります。
また、昨年話したときにはまだ決まっていなかった/よく分からなかったことが、1年経過してところでいろいろと分かってきました。
そのなかでも、
法務局で、自筆遺言書を保管する制度ができたこと
遺産分割前に預貯金を一部分、払戻しできるようになったこと
相続人でない人も遺産を請求できるようになったこと
などなどをお話ししました。

まず、そもそも遺言書とは一体どういうものなのか?という説明をしました。
財産を残したいと思っているのであれば、それをきちんと、法律に定められた方法で、書面に残しておかないといけません。
それが「遺言書」であり、大きく分けて、「自筆遺言書(自筆証書遺言)」と「遺言公正証書(公正証書遺言)」の2つがあります。
「自分が全部、自筆で書くのが自筆遺言書、公証人に書いてもらうのが遺言公正証書」と、いつもお話ししてきましたが、自筆遺言書でも、財産目録の部分だけは、パソコンで作ったり、コピーの添付も許されるようになりました。

また、この自筆遺言書を法務局で預かってくれる、「自筆遺言書保管制度」ができました。
今年の7月から施行されます。
今までは、自分で書いた遺言書は、自分側で保管していたので、無くしてしまう、改ざんされてしまう、捨てられてしまう、死後に見つけてもらえない、と言う恐れがありました。
でも、法務局で保管してもらえれば、それがなくなります。また、法務局で保管してもらった遺言書は、死後に検認手続がいりません。
こうしてみてみると、遺言公正証書との違いが小さくなってきたという印象を持ちます。
では、実際に保管してもらおうと思ったら、どうすればよいのでしょうか。
まだ決まっていないところもあるのですが、勉強会時点で分かっていることとしては、
・本人が法務局に出向き、保管の手続きをする
・電子データで残すので、封をしていない自筆遺言書でなければいけない
・保管をやめてもらう場合も、本人が法務局まで行く
・相続人や受遺者(遺産もらえる人)は、本人が亡くなったあとに「遺言書情報証明書」を請求する
・遺言の執行は、「遺言書情報証明書」を使って行う  など。
反対に分かっていないことは、
・手続にいくらかかるのか
・どこの法務局に持って行けばいいのか(本局しかダメなのか、支局でもいいのか)
などでした。

注意しなければならないのは、「遺言者本人が法務局に持って行く」というところです。
もし、病院に入院していて外出ができない場合は、保管制度が利用できないということになります。
遺言公正証書の場合は、もし本人が入院している場合は公証人が病院まで出張して、遺言書を作成してくれますが、保管の場合は、法務局が病院まで来てくれるということはありません。
ここは本当に大きな違いだなと思いました。

実際に遺言書作成サポートのお仕事をしていると、一部分パソコンで作成することが可能になったとは言え、やはり、遺言書を手書きで作ると言うことは大変です。
元気なときならばいいのですが、病気になったあと、手に力が入らなくなったあとに、間違えずに文章を書くのは、体力気力を相当使います。
そして、法務局に保管してもらうのに、自分が出向くことを考えると、やはり遺言公正証書を作成するほうが、体力気力ともに助かるのではないかな~、という私の実感もお話ししました。

遺言書を書くのをおすすめする理由の一つとして、「相続人で無い人に遺産を残すことができる」と、今まで何度もお話ししてきたのですが、今回の改正で、「相続人でない人の貢献を考慮できる」という制度もできました。
つまり、「介護等でお世話をした息子の嫁も、遺産を請求することができる」ということです。
しかし、これはあくまでも、「請求する権利ができた」と言うことであり、遺産分割協議(遺産分けの話し合い)に参加できるわけではありません。
「私、頑張ってお世話をして相当後見したので、私にも遺産をください」と、お嫁さん側から言わなければならないのです。
正直、相当ハードルが高いですね。

とはいえ、これからも法律は変わっていく可能性があります。
民法は120年ぶりの大改正が行われますが、これは時代が変わり、実情とあわない部分が多くなってきたからです。
また、時代の変化のスピードも上がり、価値観も大きく変わってきました。
同性婚や選択的夫婦別姓など、議論も深まってきています。
遺言や相続に関する法律も、今回の改正が全てではなく、施行後に見直される可能性もあり、これからも注目し続けていく必要があります。

皆さん大変熱心に聞いてくださり、質問もたくさん出ました。
自分の家族構成から考えると、自分の死後に財産の行き場所はどうなるのか、夫が亡くなった場合にどんな手続が必要なのか、子がいない場合はどうしたらいいのか、などなど、具体的な質問が多かったです。
今回の勉強会では、遺言についてはお話ししたものの、遺産分割協議との関係について、遺言書がないとどうなるのか、というお話を追加でしました。
お一人お一人事情も違いますし、親の相続で苦労したという方、それを避けたいので今からいろいろ親と話したいという方、いろいろな方がおられました。
皆さんご自身で調べたり、勉強したり、意識の高い方ばかりでした。
とはいえ、親御さんに話すのは難しい、話したけれどもなかなか先に進まない、自分で遺言書を書くところまでは行っていない、と言う意見も多く聞かれました。
私自身もそうです。
知識があっても、必要性を感じていても、すぐには行動に移せない、そういう方が多いと思います。
でも、時間が進むとできなくなることも多くなります。
少しずつでも進めていただきたい、その後押しができれば、と言うことを最後にお話しして、勉強会は終了いたしました。

今回も多くの方が参加してくださり、盛り上がった楽しい勉強会となりました。
まちゼミも数を重ね、はじめてご参加の方のほか、前年に引き続いてご参加くださる方も増えてきました。
大変嬉しかったです。
ありがとうございました。
また、2日間にわたりお世話になりましたコメダ珈琲店阪南店の皆様、ありがとうございました。
まちゼミ開催の当日から、コメダ珈琲店阪南店さんは喫煙席がなくなり、全席禁煙となりました。
今まで以上に居心地のよいお店となりましたので、今後も末永く、通わせていただきます。
そして別行動の多い副所長ですが、2日目には久しぶりに参加となり、写真撮影をしてくれました。
もちろん、チラシの作成やSNSでの告知活動など、いつものようにサポートしてくれました。
ありがとうございました。

コメ勉まちゼミ回も回数を重ね、今年で5年目となりました。
こうして続けることができましたのも、いつも支えてくださる皆様のおかげです。
これからも、身近な法律の話題、いつか役に立つかもしれないいろいろなことをお話しして行けたらと思っております。

【レジュメはこちらからご覧になれます PDFファイル/1.05MB】

【第15回コメダde勉強会&相談会 レジュメ動画(5分01秒)】
はた・さわだ行政書士事務所

コメダde勉強会&相談会について

  • メールでお問い合わせはこちら